畳の効能や効果、トリビアを連載でお送りする「畳の話」
第4回は「
畳のお部屋で安全性UP」。
畳の話 連載第4回
◎人に優しい畳の弾力性◎
ご高齢のかたが、ささいな転倒から深刻な怪我や事故になってしまうケースを ニュースなどでも耳にします。
今後ますます高齢化社会がすすむと言われており、
安全、安心な居住空間を考えると、畳の重要性が増してきます。
東京消防庁の調査によると、
家庭内事故が原因で救急車を呼んだ65歳以上の高齢者のうち、なんと転倒による事故が68%にものぼることが明らかになりました。
(2007年度に行った調査による)
事故の発生場所では居室が全体の70%を占めていました。
階段などよりも居室での事故が多いことに驚きます。
しかも、平面でのつまずき、スリップ、よろめきによる
家庭内の事故死がは754人(1994年)にものぼります。
居室の安全性の確保が大事ですね。
例えば柔道場では畳が広く利用されています。
畳の持つ弾力性が、受け身の練習などにも役に立っているのです。
当社では、抗菌機能もある柔道畳としての実績品、
グレワン マットのお取り扱いもごさいます。
介護の現場やペット施設など、
幅広い場所でも活用できそうですね。
さて、畳の弾力性の秘密は
イグサのスポンジ構造にあります。
顕微鏡写真を見てみるとそれがよく分かります。
そのため、フローリング床と比較すると転倒してもケガが少ないのです。
畳をうまく活用して、快適・安全な暮らしを目指したいですね。
(参考文献 森田 洋 「イグサのすべて」)
さて、次回はイグサが畳表になるまでです。