畳の効能や効果、トリビアを連載でお送りいたします。
第1回は「
香りの秘密」。
畳の話 連載第1回
◎香りの秘密◎
新築のお宅や、畳替えした和室に足を踏み入れると、
新しい畳の良い香りに思わず深呼吸、すがすがしい気持ちになったり、
旅館の和室でホッとくつろいだりしますよね。
ある調査ではどのような床が落ち着くかとのアンケートに、
フローリングを抑えてダントツ1位で約半数が畳と回答しています。
「畳は部屋の中にある森」と表現され、
リラックス効果、ストレス解消、精神安定の森林浴効果・鎮静作用があります。
その効果の秘密は香りにあります。
≪イグサの主な4つの芳香成分≫
@いぐさの香りの主成分はフィトンチッド(森の香り)と呼ばれる物質で、いぐさの芳香成分の約20%を占めています。
フィトンチッドは樹木から放散され殺菌作用を持つ芳香成分で
マイナスイオンとともにその効果が注目されています。
Aジヒドアクチニジオリド
紅茶に含まれる芳香成分と同じで、他の芳香成分を保香する働きがあります。
Bαシペロン
リラクゼーションに役立つ成分で、この成分が含まれているカヤツリグサは漢方薬として利用されています。
Cバニリン
バニラエッセンスやアロマテラピーの精油、芳香剤の原料として様々な製品に用いられる芳香成分で、リラックス効果を高めます。
(出典 森田 洋「イグサのすべて」)
畳の良い香りは紅茶とバニラの香りなんですね。
生活に上手に畳を取り入れてリラックス効果を得たいものです。
次回は、畳で学習能力向上!?をお送りします。